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The Second Stage at GG #46 松本美枝子写真展「ここがどこだか、知っている。」

28
8月

会期:2017.9.5 火- 9.29 金
時間:11:00a.m.-7:00p.m.
日曜・祝日休館(18日、23日は祝日のため休館) 入場無料

松本美枝子は、自宅そばで起きた茨城県東海村の臨界事故と生活をテーマにした「美しき町」で第15回『ひとつぼ展』に入選しました。続く第16回同展では、水戸にある祖父宅の取り壊しの様子を追った「みんなの家」で連続入選を果たします。その後、水戸芸術館や、近年では、いちはら×アートミックス、鳥取藝住祭、茨城県北芸術祭などで作品を発表し、活躍の場を広げています。

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茨城県水戸市を拠点に活動する松本は、日常をテ ー マに、身近な人々や馴染みのある場所などを撮影してきました。2014年以降は、地域の歴史や産業などについて現地でリサ ー チを行い、社会的な事象も捉えた作品を発表しています。

本展では、2011年の震災直後から現在まで、各地で撮影した写真を、新作のスライドショーなどと合わせて展示します。自然がもたらす変化や人の力ではどうにもならないことが起きた時、場面が変わるように状況が 変わります。そのような出来事を経て、何が変わり、何が変わらないのかをテーマに、時間の経過や人々の記憶から紡ぎ出された物語を空間全体で表現します。



作家挨拶

「考えながら歩く」制作メモより

あの日から私たちは、実に多くのものを失ってきた。
本当のことを言うと、別にあの日の前からだって、それはそうだったのだけども、あの日を境に私たちは、自分たちが作り上げてきた時間帯を『失う』こともある、ということを、急に思い出したんだと思う。

どこで生まれても、いつの時代に生まれたとしても、人生はいつも同じだ、と私たち は言い切れるだろうか。

私たちはいまや夢から覚めた。
忘れたままでいるよりは、そのほうが良いんだろ、と思いながら、私たちは地面の上をあてどなく歩く。

松本美枝子

松本美枝子
1974年茨城県生まれ。1998年実践女子大学文学部美学美術史学科卒業。 2005年写真集『生あたたかい言葉で』(新風舎)で平間至写真賞受賞。生と死や、日常をテーマに写真とテキストにより作品を発表。主な展覧会に個展「クリテリオム68 松本美枝子」(2006年水戸芸術館)、「森英恵と仲間たち」(2010年表参道ハナヱモリビル)、「影像2013」(2013年世田谷美術館区民ギャラリー)、「原点を、永遠に。」(2014年東京都写真美術館)など。このほか、2014年中房総国際芸術祭、いちはら×アートミックス、烏取藝住祭、2016年茨城県北芸術祭、2017年Saga Dish & Craftに参加。2017年7月より「Reborn-Art Festival 2017」(石巻)に参加。主な箸書に写真詩集『生きる』(共著・谷川俊太郎、ナナロク社)。



主催:ガーディアン・ガーデン
協力:エプソン販売株式会社、株式会社堀内カラー 
音源制作:白丸たくト


■トークイベント
「写真が物語れることとは何か」増田玲×松本美枝子
2017.9.14 木 7:10p.m.-8:40p.m.
The Second Stage at GG #46 松本美枝子写真展「ここがどこだか、知っている。」の関連イベントとして、トークイベント「写真が物語れることとは何か」を開催します。

松本は、写真やテキスト、時には音などを用いて、リサーチにより掘り起こした人々の記憶をもとに、作品を制作しています。写真表現における「語り」の可能性について、東京国立近代美術館主任研究員の増田玲さんを迎え、写真史的な視点を交え、お話しいただきます。

参加無料・要予約

増田玲 (東京国立近代美術館主任研究員)
1968年神戸市生まれ。筑波大学大学院地域研究研究科修了。1992年より東京国立近代美術館に勤務。近年担当した主な展覧会に「ジョセフ・クーデルカ展」(2013年)、「奈良原一高 王国」(2014年)、「トーマス・ルフ展」(2016年) など。

■トークイベント
「アート・ビオトープ〜芸術環境としての水戸のこと〜」中崎透×森山純子×松本美枝子
2017.9.21 木 7:10p.m.-8:40p.m.
The Second Stage at GG #46 松本美枝子写真展「ここがどこだか、知っている。」の関連イベントとして、トークイベント「写真が物語れることとは何か」を開催します。

美術家でNadegata Instant Partyのメンバーの中崎透さんと水戸芸術館の森山純子さんを迎え、トークイベントを開催します。松本が制作スペースを構える「水戸のキワマリ荘」は、美術家・写真家・デザイナー6人が共同で運営するアーティストランスペースで、中崎さんもメンバーのひとりです。キワマリ荘での活動や、中崎さんと松本が展示やワークショップをこれまで行ってきた水戸芸術館との関わりなど、水戸を切り口に作家を取り巻く芸術環境について、幅広く、楽しく、お話しいただきます。

参加無料・要予約

中崎透 (美術家)
1976年茨城県生まれ。武蔵野美術大学大学院造形研究科博士後期課程満期単位取得退学。現在、茨城県水戸市を拠点に活動。看板をモチーフとした作品をはじめ、パフォーマンス、映像、インスタレーションなど、形式を特定せず制作を展開している。展覧会多数。2006年末より「Nadegata Instant Party」を結成し、ユニットとしても活動。2007年末より「遊戯室(中崎透+遠藤水城)」を設立し、運営に携わる。2011年よりプロジェクトFUKUSHIMA!に参加、主に美術部門のディレクションを担当。


森山純子(水戸芸術館現代美術センター教育プログラムコーディネーター)
1965年茨城県生まれ。茨城大学教育学部卒。1990年水戸芸術館開館時から教育普及事業アシスタント。1997年より現職。ギャラリートーク専門のボランティア組織の運営の他、「高校生ウィーク」(1993〜)、「視覚に障害がある人との鑑賞ツアー(2010〜)」など多数のアクセスプログラムを実施。また、さまざまなサポート層を組織して企画展や地域との連携プロジェクトにも関わる。

■トークイベント
「土地と時間を考える〜写真とフィールドワーク〜」港千尋×松本美枝子
2017.9.26 火 7:10p.m.-8:40p.m.
The Second Stage at GG #46 松本美枝子写真展「ここがどこだか、知っている。」の関連イベントとして、トークイベント「写真が物語れることとは何か」を開催します。

滞在先の歴史や産業、地層や化石などの自然科学についてのリサーチをベースに制作する、近年の松本の作品には、その土地の人たちの暮らしに関わるランドスケープも重要な要素として現れています。イベントでは、写真家で著述家の港千尋さんを迎え、写真家の視点と文化人類学的な視点の双方から、本展について、お話しいただきます。

参加無料・要予約

港千尋(写真家・著述家)
1960年神奈川県生まれ。写真家・著述家。NPO法人Art Bridge Institute代表理事。多摩美術大学美術学部情報デザイン学科教授(映像人類学)。早稲田大学政治経済学部卒業。2013年より国際交流基金国際展事業委員を務める。群衆や記憶など文明論的テーマをもちつつ、研究、作品制作、展覧会、出版、キュレーション等、幅広い活動を続けている。著作『記憶−創造と想起の力』(講談社/1996)でサントリー学芸賞、展覧会「市民の色」で伊奈信男賞を受賞。2006年に釜山ビエンナーレ共同キュレーターを、2012年に台北ビエンナーレ共同キュレーターを務める。2007年にはヴェネツィアビエンナーレ国際美術展日本館のコミッショナーも務めた。あいちトリエンナーレ2016 芸術監督。

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