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藤井保 瀧本幹也 ふたりの写真家の師弟を超えた写真の対話から生まれた写真展。『藤井保 瀧本幹也 往復書簡 その先へ』2021 年10 月30 日(土) ‒ 11 月28 日(日)

21
9月

photo by tamotsu fujii

渋谷区恵比寿3-3-8 
tel.03-3444-1133 
http://www.ma2gallery.com 
13:00-19:00 
水曜−日曜 開廊(火曜はアポイント制)


一枚の写真で人生が変わることがある。
藤井保のJR 東日本「その先の日本へ。」という東北の原風景を捉えた作品。藤井保と瀧本幹也の出会いの写真だ。18歳の瀧本幹也は、その写真に心を動かされ藤井保を師と選び、また藤井保は、瀧本幹也を弟子と選んだ。それから29年の年月が経ち、ふたりは、今では師弟を超え、互いに刺激しあい、更に、このコロナ禍での2年半にわたる写真による往復書簡を経て、率直な意見を述べ合える関係である。

photo by mikiya takimoto

MA2 Gallery は、写真家 藤井保、瀧本幹也のはじめてのふたり展『藤井保 瀧本幹也 往復書簡 その先へ』を行います。ふたりの出会いから29 年、師弟を超えた関係にフォーカスして、写真で対話する展覧会を開催いたします。

展示内容の方向性を探るべく藤井保と瀧本幹也は、2019 年6月から、写真を主としたメールでの往復書簡をはじめました。日常で感じた些細な事、仕事の事、写真への考え方などを互いに伝え合い、気軽に撮ったiPhone やiPad の写真、未発表の過去作品などでやり取りが続けられました。はじめた頃には、想像もつかなかった世界中を脅かす新型コロナウイルスの流行で余儀なくされた生活変化、そして藤井保の島根移住の決意、コロナ感染拡大の中で行われた東京オリンピック、予期せぬことばかりの2年半でした。
この長期の往復書簡は、写真は自分たちにとって何なのかを問いかけた時期でもあります。互いの言葉と写真のやり取りの中で、本展において何を伝えるべきか、何度も話し合い、ふたりの関係でしかできない『藤井保 瀧本幹也 往復書簡  その先へ』展を作り上げ
ました。島根に居を移した藤井保は、本展のために40年以上にわたる自分の作品を、ひとつひとつ見つめ直しながら展示作品を選び、瀧本幹也はそれに呼応するように新作を含む写真で対話します。


展示は、ふたりが出会った藤井保の「その先の日本へ。」(1992)からはじまり、世界中を周り撮影してきたふたりだからこそ、このコロナ禍で人間がどう進歩しようともあらがえない大自然を1階で展示いたします。ゆっくり2階に上がると、藤井・瀧本の今だから伝えたいメッセージ写真が繰り広げられます。そして3, 4 階は、この展覧会のためだけに、ふたりが選んだポラロイドをひとつのフレー
ムの中に組み合せた作品と、往復書簡のやり取りから生まれた組み写真で構成されます。じっくりと2 年半かけて作り上げた展覧会になります。

●書籍情報

書名:『藤井保 瀧本幹也 往復書簡 その先へ』
著者:藤井保、瀧本幹也
発行元:株式会社グラフィック社
発売日:2021年11月8日 予定
本体:2300円(税別)
仕様:A5変形、144ページ予定、オールカラー

写真家・藤井保と瀧本幹也による往復書簡集。
広告を中心に幅広いジャンルで50年近く活躍を続ける藤井と、同じく広告をホームグラウンドとして近年は映画の撮影も手がけ映像作家としても注目を集める瀧本は師弟関係にあり、その付き合いは25年以上に及びます。
2019年春、このふたりが「二人展」の開催をギャラリーから依頼されたことをきっかけに始まったのが、「写真と言葉」による往復書簡でした。日常の出来事から、今の世の中に感じていること。そして、写真という仕事に対する思いまで。様々な考えをメールで交換・共有し、途中、新型コロナウィルスの流行による展示の一旦延期や仕事環境の変化など予期せぬ事態に見舞われながらも、二年にわたってやり取りが続けられました。本書ではその一部始終を収録します。






【同時期開催】

「photography & us #002」
会期 2021年10月22日(金)〜11月28日(日)
時間 12:00〜19:00(※展示最終日は17:00まで)
参加作家 市橋織江 瀧本幹也 藤井保 藤田一浩
会場 OFS gallery(OUR FAVOURITE SHOP内)
住所 東京都港区白金5-12-21 (http://ofs.tokyo/
Open 木〜日 

photo by mikiya takimoto


TAMOTSU FUJII
藤井 保
1949年、島根県大田市生まれ。写真家。大阪宣伝研究所を経て、76年に藤井保写真事務所を設立。2021年に東京から、石見銀山のある島根県大田市大森町へ拠点を移す。主な展覧会:「南方熊楠」(田辺、和歌山/1990)、「月下海地空」(semina r erum チューリッヒ/1998)、「藤井保展・旅する写真」(銀座リクルートギャラリーG8& ガーディアンガーデン/2003)、「カムイミンタラ/ 神々の遊ぶ庭」(MA2 Gallery/2006)、「THE OUTLINE - 見えていないデザイン - 深澤直人、藤井保」(21_21 デザインサイト/2009)、「BIRD SONG」(MA2 Gallery/2009)、「Naoto Fukasawa × Tamotsu Fujii "Medium"」(シュシュインスティトゥート、台湾/2013)、「TWO FOGGY ISLAND」(MA2 Gallery/2015)。写真集に「ESUMI」(リトルモア)「ニライカナイ」(リトルモア)、「A KA RI」(リトルモア)、「カムイミンタラ」(リトルモア)、深澤直人氏との共著「THE OUT LINE 見えていないデザイン」(ハースト婦人画報社)など。

photo by tamotsu fujii

MIKIYA TAKIMOTO
瀧本幹也
1974年、愛知県名古屋市生まれ。写真家。94年より藤井保に師事、98年に瀧本幹也写真事務所を設立。独立後も、06年より銀塩写真の表現を繋げていくGELATIN SILVER SESSION の活動を共にする。代表作に『BAUHAUS DESSAU ∴ MIKIYA TAKIMOTO』(2005) 、『SIGHTSEEING』(2007)、『LOUIS VUITTON FOREST』(2011)、『LAND SPACE』(2013)、『GRAIN OF LIGHT』(2014)、『海街diary』(2015)、『Le Corbusier』(2017)、『CROSSOVER』(2018)など。近年の個展では、『CHAOS』(Galerie Clémentine de la Féronnière パリ 2018)、『CROSSOVER』(LAFORET MUSEUM 東京 2018)、『CHAOS 2020』(妙満寺 京都 2020)、また『建築 x 写真 ここのみに在る光』(東京都写真美術館 2018)、『隈研吾展』(東京国立近代美術館 2021)に参加。映画撮影も手がけ、是枝裕和監督『そして父になる』(2013)で、カンヌ国際映画祭コンペ部門審査員賞、『海街diary』(2015)で日本アカデミー最優秀撮影賞を、『三度目の殺人』(2017)ではヴェネツィア国際映画祭コンペ部門などを受賞。

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