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新雪の時代 –––江別市世田谷の暮らしと文化

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2月

江別市角山地区のバス停「世田ヶ谷」

北の世田谷に拓いた文化、作品と資料からその歴史を紐解く

北海道江別市の世田谷部落* をご存知でしょうか? このたび生活工房は、もう一つの<世田谷>が歩ん
だ暮らしや文化活動を、作品や資料をとおして紹介する初の展覧会を開催いたします。

 北の<世田谷>は、石狩川とその支流の世田豊平川、豊平川に挟まれた野幌原野の三角州に位置してい
ます。面積は約270 ヘクタール、世田谷区の約20 分の1 ほどの大きさです。<世田谷>という通称は、
1945 年7 月に食糧増産を目的とする「拓北農兵隊」として、この地に東京都世田谷区から33 世帯が入植
したことに由来します。エノケン一座の役者や音楽家、大学講師などさまざまな経歴を持つ彼らが、数々
の困難を乗り越え、農耕作に適さない過酷な泥炭地を切り拓いていきました。

 その一方で、終戦後にまもなく共同で建てた「世田谷倶楽部」で、文学・思想・詩・音楽・書道・英語
などを子どもたちに教えはじめます。さらに1947 年に創刊した機関誌『新雪』では、日々の暮らしを綴っ
た文章や詩作、評論などが展開されました。この倶楽部で学んだ開拓2 世の山形トムさんは、のちに「北
の世田谷美術館」を設立し、現在も農民画家として制作を続けています。
 本展では、<世田谷>の暮らしぶりを伝える山形さんの100 号を超える絵画作品や、入植者自身が書き
残した文章、地元の市民劇団「川」による演劇上演の記録などを展示します。北海道命名150 年を迎え、
また東京大空襲から74 年目となる本年、現存する貴重な絵画や資料など約25 点をとおして、新天地で文
化をも切りひらいた<世田谷>を紹介します。

本展のみどころ
1)世田谷区民33 世帯の開拓からはじまった「北の世田谷」を紹介する初の展覧会です。第二次世界大戦末期、東京空襲による住宅不足の解決と食糧増産のため「拓北農兵隊」として北海道へ渡った人々。住民自らが書き残した言葉に加え、写真・映像資料をもとに、もう一つの世田谷の歴史と暮らしを紹介します。

2)1996 年に、開拓2 世の農民画家・山形トムさん(1934 - )が開館した「北の世田谷美術館」は、知る人ぞ知る私設ギャラリーです。しかし2015 年春、作品とともに開拓当時の資料が火災により全焼してしまいました。本展では、アトリエに残された絵画7 点、および世田谷区が所蔵する絵画2 点の貴重な作品を展示するとともに、数少ない資料も交えて美術館を紹介します。



タイトル:新雪の時代 –––江別市世田谷の暮らしと文化
会期:2019 年1 月26 日(土) ー 3 月10 日(日) 9:00 ー20:00  会期中無休
料金:入場無料(関連イベントは一部有料)
会場:生活工房ギャラリー
   東京都世田谷区太子堂4−1−1 キャロットタワー3 階
   東急田園都市線・世田谷線「三軒茶屋」駅直結
   Tel 03-5432-1543 http://www.setagaya-ldc.net/
主催:公益財団法人せたがや文化財団 生活工房
協力:江別市総務部総務課(市史・行政資料)
後援:世田谷区/世田谷区教育委員会



☆急遽開催決定!☆
トークイベント:山形トム、自作を語る。
江別市<世田谷>の開拓者であり、本展出品作家である山形トム
さんのギャラリートーク。<世田谷>の暮らしから生まれた絵画を
前に、開拓者自身による貴重なお話を伺います。
日時:2 月17 日(日)11:00 ー11:30
会場:生活工房ギャラリー(混雑時は生活工房4F へ移動)
定員:10 名程度(申込不要、当日直接会場へ)
参加費:無料

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