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岐阜美濃焼創業150年の老舗窯元と、新しく茶をつくる。 knotと晋山窯ヤマツ株式会社が昨年発売をした円錐台の茶器「フラスタム 」シリーズが ドイツの権威ある国際デザイン賞 red dot design award を受賞いたしました。

11
6月

日本で古来より親しまれて来た茶の文化。岐阜・多治見の美濃焼は陶器の国内生産量一位の産地として、その文化を支えて来ました。人口減少の時代に入りインターネットの普及による多様化や、水の宅配システムが当たり前になる昨今、「茶の在り方」も少しずつその形を変え始めています。暮らしも茶の在り方も変わる中で「茶器」も形を変えていく必要があると考え、創業150年の老舗窯元「晋山窯ヤマツ株式会社」とプロダクトレーベル「knot」(静岡)が協同し、円錐台の茶器「フラスタム 」シリーズを開発・発売開始。そして今回、同シリーズがドイツの権威ある国際デザイン賞 red dot award 2020 product design 部門を受賞いたしました。

https://knot.website

◾Story ストーリー
150 年目の疑問

美濃焼の産地である、岐阜県土岐市の窯元「晋山窯ヤマツ株式会社」は、茶器づくり一筋で150周年を迎えました。ここで作った製品が、様々な国や地域の食卓やお店で使われていることが、なによりの喜びだと考えています。ただ商社経由での取引が中心である中で、また販売数自体が少なくなっていく中で、本当に自分たちの製品が世に喜んで迎えていただけているのかと素朴な疑問をいただいたのです。大きく顔を上げて周りを見渡してみると、茶の在り方自体が変化をはじめていました。


150年目の改革

茶の在り方自体が移ろいでいるのに、茶器や陶器が変わらないのはおかしい。茶器の歴史に胡坐をかいてはいけない。
晋山窯ヤマツはそこで「 Traditional」「 modern」「 challenge」 の三つを掲げました。
今どんなものづくりをしているか、なにより自分たちの中でより明確にするために。
プランナーやデザイナーの声に耳を傾け、共に楽しみ、深く考えながらつくることを心掛けはじめました。
つかう人に喜びを感じていただきたい。責任感のある商品を生み出していきたい。これはきっと小さな改革なのです。


◾Concept コンセプト

協働という試行錯誤の中から
オリジナルプロダクトレーベル「knot」を主宰するデザイン事務所・マグ デザインラボとの開発がはじまりました。新規開発に向けてスタートをすると、まず一番初めに感じたのは「茶器(特に土瓶や急須)を持っている家庭がそもそも少なくなっていて、周りの家庭でも持っていない」ことでした。特にデザイナーは茶の産地である静岡の出身。新茶のシーズンになるとお茶はたくさん手元に届きます。お茶をいただくために必要な土瓶を。暮らしに合う土瓶を開発することは、茶のある暮らしを守ることと同義だと感じました。


家庭で気兼ねなく使える、新しいトラディショナル。
そこで晋山窯ヤマツとデザイナーが掲げたのは「Traditional」でした。そもそも「Traditional」は、従来から大切につくられてきた茶器の生産をしっかり守っていく、という意味でした。
家族の団らんにお茶がこれからもあるように、容量の多い土瓶で。茶漉しもセットにして使い勝手もよく。
茶の印象を無くさないように、鉄瓶などに古くから見られる中腹のエッジをデザインに採用して。
フラスタム (円錐台の意)で求めた「Traditional」は、日本で親しまれたお茶の暮らしをこれからも守っていく、という意味に変わりました。


◾function 機能

使い勝手と味を選べる、三つの釉薬
フラスタムは、ファーストシリーズとして三つの釉薬を採用しました。(左から黒釉・素焼釉・白釉)
手触りや舌触りが少しずつ異なる釉薬は、使い勝手も味も少しずつ変わりますのでライフスタイルに合わせて選んでいただけます。コンセプトモデルとなった「素焼釉(素焼きの肌にできるだけ近い色と手触りを求めた釉薬)」は、この茶器のために開発されています。


この他、シリーズは第二弾商品として「煎茶」「一輪挿し」の発売をスタートしています。
フラスタムシリーズはすでに日本国内およびフランス・パリやペルー、メキシコでも採用やお取り扱いが決まっております。今後も楽しみなプロダクトです。

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