Information

旅館 澤の屋 アート&ブックプロジェクト ようこそ「えんぎやど」へ エリカ・ワード+境 貴雄(2021/9/1ー9/30)

18
8月

ようこそ「えんぎやど」へ


旅館 澤の屋は、世界中の人と文化の「ご縁」が起こる宿。
そう、ここは「えんぎやど」。

創業70年越えの老舗旅館で、35年前から先駆的に外国からの旅人の受け入れをはじめました。客室は純和風、お風呂は檜と陶器の2種類で、館内のいたるところに民芸品や工芸品が飾られ、まさに日本的なしつらえ。英語は得意でないけれど、家族経営のあたたかくて等身大のおもてなしは、慣れない土地での旅の疲れをホッと癒してくれます。そんな居心地よさが評判を呼び、これまでに92カ国、20万人もの旅人が世界中から訪れました。

2020年。新型コロナウイルスが猛威を振るい、容易に「旅」ができなくなり、常に旅人で賑わっていた旅館 澤の屋からもだんだんとその姿が消えていきました。

だから、今は館内がちょっぴり静か。しかし、不思議なことに、これまでここで起こった縁や、世界中の旅人の気配が漂い、さらに日帰り入浴やデイユースなど新しいサービスへの挑戦をはじめたことで、新しい縁も生まれています。


本プロジェクトでは、「アート」と「本」を通じて、世界中からの旅人を惹きつける旅館 澤の屋の魅力と日本らしさを体感していただくとともに、ここで起こった縁を絶やさず、さらに新しい縁を育みます。

公式WEBページ
https://honyashan.com/sawanoyaproject-engiyado


舞台は旅館 澤の屋全体。
それぞれの視点で日本をモチーフにした作品を手がける、アーティスト エリカ・ワードと境 貴雄が、エントランス、食堂、客室、お風呂……など、館内のいたるところに旅館 澤の屋に呼応する作品を出現させることで、ここに漂う目には見えない「ご縁」と「気配」を浮かびあがらせます。館内をめぐりながら、いつもとは違う表情の旅館 澤の屋をお楽しみください。
さらに、ロビーで、エリカ・ワードと境 貴雄のZINEとともに、「にほんてき、ってなんだ?」をテーマにしたポストコロナのビジネス&カルチャーブック『tattva vol.2』を中心にしたブックフェアを開催します。本誌に触れることで、旅館 澤の屋が世界中から愛される理由のひとつである「日本らしさ」を考えるヒントに出合っていただきたいです。


ようこそ、えんぎやどへ。
「ただいま」と「おかえりなさい」がたくさん飛び交う日が戻ることを待ち遠しく思いながら、みなさまとの良き縁ができますように、心よりご来館をお待ちしています。





【詳細/information】
●期間
2021年9月1日(水)〜9月30日(木)

●時間
月〜木 10:00~18:00
金・土日祝 10:00〜20:00
最終日(9月30日):10:00〜18:00

※鑑賞いただける時間は澤の屋の営業時間と異なりますのでご注意ください。
※物販も上記時間内のみです。

●入場料
無料 
 

●展示場所
・エントランス、食堂、ロビー、廊下、お風呂、客室など澤の屋のいたるところに作品を展示します。
・メインの展示室は2階の客室25号室


なお、以下の場所に展示される作品は澤の屋をご利用(有料)いただく方のみご鑑賞いただけます。

・お風呂から見える庭(日帰り貸切風呂、デイユース、ご宿泊のお客様がご覧いただけます)
・客室(デイユース、ご宿泊に使われるいくつかの客室にも作品を展示します)

※メインの展示室は、密を避けるために一度に3名さままでのご入室とさせていただきます。また、混雑状況により、滞在時間を制限させていただく場合もございます。ご理解ご協力のほどお願いいたします。
※メインの展示室にはデイユース、ご宿泊はできません。
※作品展示は2階までです。3階以上は、デイユースやご宿泊の方以外の立入はご遠慮ください。
※お風呂と客室のご利用には、通常の澤の屋の利用料がかかります。料金の詳細は、澤の屋のWEBサイトをご覧ください。
※澤の屋の新しい試みとして、日帰り貸切風呂(なんと、大人500円!)や、客室のデイユース(貸切風呂も利用できます!)も行なっているので、ぜひこの機会に、アートとともに澤の屋の日常もお楽しみください。

●そのほか
アーティストの在廊日や、日々の展示の様子、最新のお知らせは、アーティスト、澤の屋、本屋しゃんのSNSでも発信してまいりますので、ぜひチェックしてください。



【アクセス/Access】
●会場
旅館 澤の屋

●住所
〒110-0001 東京都台東区谷中2-3-11

●交通
地下鉄千代田線「根津」駅より徒歩7分。根津駅の根津交差点口(1番出口)から表に出て、不忍通りを左方向へ進み、三つめの信号機(根津神社入口)を右に曲がり、まっすぐ約150m先の右側。


特記事項
《お願い》
・物販は現金のみの対応です。
・駐輪場や駐車場のご用意がないため、公共交通機関のご利用、徒歩でのご来館にご協力をお願いいたします。
・デイユースやご宿泊のお客様がいらっしゃいますので、館内では大きな声での会話はお控えください。また、作品展示場所以外の無断での立ち入りはご遠慮ください。

《新型コロナウイルス感染拡大防止の対策とお願いについて》
・37.5度以上の発熱や咳・咽頭痛などの症状がある方は、ご来館をお控えくださいますようお願いいたします。
・館内ではマスクの着用をお願いいたします。
・入口で手の消毒、検温にご協力をお願いいたします(検温時に37.5度以上の発熱が認められた際は、入館をお断りいさせていただきます)。
・発熱症状がある場合には、保健所の指導に従っていただきますようお願いいたします。

・長時間の滞在はお控えください。
・鑑賞時は密にならないように、お客様とお客様の距離をできるだけ取るようにお願いいたします。
・混雑時は、入場制限をさせていただく場合がございます。
・メインの展示室は一度に3名様のご入室とさせていただきます。また、混雑状況により、滞在時間を制限させていただくとともに、ご入室までにお待ちいただく場合もございます。ご了承ください。


みなさまに安心、安全、気持ちよくご鑑賞いただくため、ご協力をお願い申し上げます。
館内は、消毒、換気、密を避ける配慮を行い、スタッフも検温、マスクの着用、こまめな消毒を行いみなさまをお迎えいたします。

エリカ・ワード
Erica Ward
アーティスト/Artist

カリフォルニア生まれ、東京在住の水彩アーティスト。2009年マサチューセッツ大学の日本語学部を卒業、2010年日本に移住する。日本のデザインや「和」のものにインスピレーションを感じ、作品のモチーフとしてよく用いている。大都会である東京という環境にも影響を受けて、高層ビルや町の風景が作品にも入り込む。作品では、テーマを擬人化して表現することもあり、対象物をセンターに置くことで物語化することもある。

作品の中で日常的な物をシュールに合わせることで、日々の身の回りにある物が美しいもの、そして文化的なシンボルであるのではないかと見る者に問いかける。浮世絵やアールヌーヴォーにインスパイアされた描写で、水彩の優しい色をはっきりしたペンの輪郭に囲むことで、リアルとポップのスタイルが混ざる。

「内」と「外」の間に挟まれた文化的な背景を持つエリカ・ワードの作品には、日本人も日本人以外にも親しみを感じさせながら、斬新で独特な世界へと導く。

HP: ericawardart.com
Instagram: https://www.instagram.com/erica.ward.illustration/
twitter: https://twitter.com/ericaeward
facebook: https://www.facebook.com/ericawardart


メッセージ/message

この1年半の間、国外はもちろん、多くの人は国内でも旅行ができませんでした。在宅勤務が当たり前になり、パンデミックの日々をずっと同じ環境で過ごす人は少なくないでしょう。どこか違う場所へ行って新しいことをしたくて堪らない人がいる一方、長い間そのような刺激がなかったので、旅行でどれほどリチャージできるかを忘れている人もいるでしょう。

しかし遠くまで行かなくても、旅に出た気分になれる場所があります。

今回のイベント会場である旅館 澤の屋に足を踏み入れることで、その旅気分を味わえます。ゆったりと時間を過ごすことができる、歴史を感じる旅館には、落ち着きがあります。畳、お風呂、お茶、本。忙しい日々から一度抜けて、同じ都内でも遠くのどこかへ行っていると想像できます。

もう一つ、遠くのどこかへ行った気分にさせてくれる場所があります、それは美術館。刺激的な空間で、いつもと違う時間の流れが感じられます。新しい感情と視点に接することで日常から離れて、作品という扉を通って別の世界へ行けると信じています。

今回のイベント、「アート&ブックプロジェクト ようこそ『えんぎやど』へ」では、なんと旅とアートの両方を同時に経験できます。たくさんの方々に懐かしくて親しみのある旅館の静けさを楽しみながら、アートの新しい刺激を体験していただきたいです。

コロナで大変な状況が続きますが、「縁起」をテーマに、この空間に幸運を呼び寄せ、東京の方々に澤の屋を知っていただき、そしてアートに触れ合うことで日常から少し離れる機会になるように願っています。

エリカ・ワード/Erica Ward


境 貴雄
Takao Sakai
アーティスト/Artist


2007年、東京藝術大学大学院修士課程デザイン専攻を修了。幼少のころから、あんこ好きだったことがきっかけで、藝大在学中より和菓子や小豆をモチーフとした作品を発表。2005年に開催されたオオタファインアーツでの展覧会を機に本格的なアーティスト活動をスタート。小豆を髭に見立てたファッション「アズラー」の仕掛人であり、これまでに5000名以上のポートレートを撮影し、多くの著名人がモデルとして参加。テレビやトークショーの出演、ラジオのパーソナリティ、雑誌や新聞の掲載、商業施設でのイベント、ファッションブランドとのコラボレーションなど、アート界のみならず様々なメディアで活動している。主な作品収蔵先は韓国のガナアートセンター、日本の高橋コレクション。

HP: https://takaosakai.tumblr.com/
instagram: https://www.instagram.com/azurer_sakai/
twitter: https://twitter.com/takao_sakai


メッセージ/message

私は幼い頃からあんこを食べることが大好きでした。それがきっかけで大学生のときに和菓子をモチーフとした作品を作り始め、食べることが大好きだった小豆の色や形や質感にも惹かれるようになりました。

日本では古来より、小豆は赤色という特徴から邪気を払う魔除けとしての役割を担い、幸福をもたらす食べ物として用いられてきました。季節ごとに小豆を用いた和菓子を食べたり、祝い事で赤飯を炊くことも、幸福を祈願する意味があります。

今回、澤の屋さんで展示させていただく作品は、小豆や和菓子をモチーフとした「魔除けの造形」であり、コロナウイルス終息への願いが込められています。和室や檜のお風呂など旅館ならではの空間に、最新作や未発表作品を数多く設置します。

境 貴雄/Takao Sakai

会場/ place

旅館 澤の屋
Ryokan SAWANOYA

澤の屋旅館は戦後間もない1949年に谷中の地に開業をいたしました。当時の宿泊客の多くは修学旅行生や商用の出張者等、主に団体のお客様にお越しをいただきとても賑わっておりました。しかし1970年代に入り個室でバス・トイレ付きのお部屋が好まれるようになり、駅から近いビジネスホテルへとお客様のニーズが変わっていきました。そして1982年ついにお客様がゼロの日が3日間続き廃業の危機が訪れました。これをきっかけに旅館の規模を縮小し家族だけで経営をする家族旅館とし、外国からのお客様の受入れを始めました。英語が得意な訳でもなく、日本独特の旅館というスタイルもあり当初はいろいろなトラブルに見舞われました。和室に靴で上がられたり、大きなお風呂の栓を抜かれたり、和式のトイレを汚されたりなど、やはり外国のお客様の受入れは無理ではないかと悩む日々が続きました。しかしこのトラブルは悪気があるわけではなく、日本と外国の文化習慣の違いによって起こっていることに気づきました。それからは館内に英語で注意書きをするなど、お客様に日本の文化習慣をご理解いただけるようになりトラブルはなくなっていきました。お正月にはお正月飾りや獅子舞をしたり、3月にはひな人形を飾ったり5月には菖蒲湯など、日本の文化の紹介と体験もこころがけております。これまでに世界92ヵ国、20万人のお客様にお越しをいただいております。

WEB: http://www.sawanoya.com/index.html
twitter: https://twitter.com/ryokan_sawanoya


メッセージ/message

現在、このコロナ禍でお客様が激減し外国のお客様はゼロになり、とても厳しい状況が続いております。そんな中、外国のお得意様からは「今はコロナの影響で日本に行くことはできないけど、また行けるようになったらすぐ行くからね!」とお手紙をいただきました。そんなお客様が日本にいらしたときに笑顔でお迎えができるよう澤の屋を継続するために新しい試みを始めました。当館にはお庭を眺めながら入浴ができる貸切風呂がございます、この貸切風呂だけをご利用いただく「日帰り貸切風呂」。そしてテレワークや読書、またお休み処として朝から夜の時間帯にお部屋をご利用いただく「日帰りお部屋貸し(デイユース)」です。

ご近所さんや関東近郊の方々にお越しをいただいており、ぬいぐるみやドールを連れた新しいお客様にも多くお越しいただき、旅館独特の和の空間での撮影を楽しんでいただいております。

そんな新しい試みの一つとして今回の「アート&ブックプロジェクト ようこそ『えんぎやど』へ」の開催となりました。館内にて書籍の販売やアート作品の展示は初めてとなります。まさに新しい澤の屋の姿だと感じております。


企画をしていただきました本屋しゃんの中村翔子さん、参加をしていただいたアーティストのエリカ・ワードさん、境貴雄さんに心より感謝を申し上げます。そして今まで澤の屋の暖簾をくぐることの無かった新しいお客様にお越しいただけるのをとっても楽しみにしております。

旅館 澤の屋・澤 新

ページの先頭へ