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外山翔 「Atelier matic meets AKIU STONE 『発見』と『見立て』」@文喫 9/20(水)〜10/18(水)

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9月

空間デザイナーとして店舗設計や展示会などのイベント会場構成、PARCOや東京ミッドタウンなどのディスプレイデザインを手掛ける一方、「Atelier matic」として、クライアントワークでは表現しきれないアイデアをアートワークとして制作している外山翔氏。

これまで大理石やアクリルを主に用い、自然物と人工物の融合から生まれる独自の世界観をオブジェや家具で表現してきた外山氏が、新たに出会い魅せられたのが、宮城県仙台市で産出される「秋保石(あきういし)」でした。

凝灰岩に分類される秋保石は、小石や木片、粘土質のものなど多様な素材が大小不規則に入り込んでおり、カットする断面によってさまざまな表情を現すのが大きな特徴です。
天然でありながら人工的な見え方もする秋保石の魅力を、どう引き出すか。
偶然に現れた表情の美しさを、どう生かすか。
本展では、採掘場へ何度も足を運び「発見」と「見立て」を繰り返したAtelier maticの試行錯誤の一つひとつと、そこから生まれたプロダクトの数々を、実験品も含めてじっくりご覧いただけます。

また本展は、秋保石の採石業を応援することも目的としています。
ぬくもりとスタイリッシュさを併せ持ち、根強いファンの多い秋保石ですが、深刻な後継者不足に悩まされているといいます。本展でAtelier maticの作品を通して秋保石の魅力を発信し、来場者の中にも新たな「発見」と「見立て」を生むことで、産業の活性化に貢献できればと考えています。

さらに、“本と出会うための本屋”ならではの試みとして、文喫のブックディレクターがAtelier maticの制作スタンスに触発されセレクトした書籍もあわせて展開します。あらためて見つめたときの「石」というものの存在や、「発見」と「見立て」の反復による思考の広がりを感じられる内容となっており、来場者の感性を刺激します。

なお会場では、Atelier matic制作による本展のプロダクションブックを無料で配布いたします。またご来場の方は、秋保石の表情の豊かさをじかに楽しみ、“秋保石のある空間”を個人の日常で体験していただけるよう、さまざまに切り出した石の端材をお持ち帰りいただけます。

外山翔
 2012年に独立後、空間デザイナーとして店舗設計や展示会などのイベント会場構成、PARCOや東京ミッドタウン等、ディスプレイデザインを手掛ける。また、Atelier matic名義では、クライアントワークでは表現しきれないアイデアをアートワークとして制作している。
 これまでにアクリルに香水瓶を封じ込めた作品や、鉱物を使用したテラゾで作り出すオブジェ、石の形をそのままに使った照明など、自然物と人工物を融合し模索しながら作品を作り続けてきた。
 物が置かれる空間、物と人との関係性を考え挑戦を続けながら、新しい素材と表現を求め活動している。秋保石のプロジェクトはその最新の取り組みとなっている。

開催期間:9/20(水)〜10/18(水)
開催場所:文喫
住所:〒106-0032
東京都港区六本木6-1-20 六本木電気ビル1F
アクセス:地下鉄日比谷線・大江戸線六本木駅 3・1A出口より徒歩1分
営業時間:9:00〜20:00(L.O. フード19:00/ドリンク19:30)
電話番号:03-6438-9120
定休日:不定休
席数:90席
入場料:1,650円(税込)※企画展は入場無料
※土日祝の入場料は2,530円(税込)となります 
※18:00以降入場の夜プラン「Night Cruising」・平日朝限定プラン「morning Stroll」いずれも入場料1,100円(税込)
https://bunkitsu.jp

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