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兼子真一個展『てあしめぐり ─春画の象形 Shunga Hieroglyphs─』

19
9月

© Shinichi Kaneko

2022年9月12日(月) - 9月30日(金)



会場:2号館 1階 ギャラリースペース

開廊時間:9:00 – 22:00 会期中無休

兼子真一 drawing 1125

人や物事の間に生じる視認できない「関係」の可視化に取り組んできたアーティスト兼子真一の個展を開催します。

ある日、美術展で見た江戸春画の手足の表現に衝撃を受け、春画の象形化に挑んできた兼子。

兼子にとって、春画における手足の表現は、描かれた人物の顔や表情以上に感情的・官能的であり、

当時の絵師たちが手足指先で物語を伝えている、絵の中の小宇宙のような存在です。

春画の衝撃以来、兼子自身の関わりと交わりのイメージは、複雑さを保ちながらその姿を象形化してきました。



本展では、春画の手足のもつれを象形で描いたドローイングシリーズ 『Shunga Hieroglyphs』を中心に、春画から色濃く影響を受けた作品を展示します。

また過去作である、春画の手を彫刻にした『和合- 心音 (2018)』やお守りとして展開した性技四十八手『Love fortune 48(2017)』などの他、本展のために制作されたZINE とグッズの販売も致します。



春画のユニークさを保ちながらもポップに軽やかに表現する兼子の世界観を、江戸春画と対比しながらお楽しみください。

兼子真一 『 Love fortune 48(2017) 』© Shinichi Kaneko

兼子真一 『 Shunga Hieroglyphs 』 シリーズ 2022 © Shinichi Kaneko

兼子真一 『 Shunga Hieroglyphs 』 シリーズ 2022 © Shinichi Kaneko

兼子真一 ZINE
『 てあしめぐり 』 2022 © Shinichi Kaneko

兼子真一 ZINE
『 てあしめぐり 』 2022 © Shinichi Kaneko

殿様(吉光)の女遊びに側室たちの怒りが爆発する シーン を 描いた 歌川国貞「正写相生源氏(しょううつしあいおいげんじ)中巻第八図」(1851年) が 元絵 となっている

兼子真一 drawing 『 三連 ドローイング 』 シリーズ 2019 © Shinichi Kaneko

兼子真一 小人遊び 2019/2022 © Shinichi Kaneko

兼子真一『和合 心音 (2018)』© Shinichi Kaneko

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