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人や物事の間に生じる視認できない「関係」の可視化に取り組んできたアーティスト兼子真一の個展を開催します。
ある日、美術展で見た江戸春画の手足の表現に衝撃を受け、春画の象形化に挑んできた兼子。
兼子にとって、春画における手足の表現は、描かれた人物の顔や表情以上に感情的・官能的であり、
当時の絵師たちが手足指先で物語を伝えている、絵の中の小宇宙のような存在です。
春画の衝撃以来、兼子自身の関わりと交わりのイメージは、複雑さを保ちながらその姿を象形化してきました。
本展では、春画の手足のもつれを象形で描いたドローイングシリーズ 『Shunga Hieroglyphs』を中心に、春画から色濃く影響を受けた作品を展示します。
また過去作である、春画の手を彫刻にした『和合- 心音 (2018)』やお守りとして展開した性技四十八手『Love fortune 48(2017)』などの他、本展のために制作されたZINE とグッズの販売も致します。
春画のユニークさを保ちながらもポップに軽やかに表現する兼子の世界観を、江戸春画と対比しながらお楽しみください。