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瀧本幹也 最新写真集『正倉院』(2025年9月発売予定)/特別展「正倉院 THE SHOW −感じる。いま、ここにある奇跡−」(東京、大阪会場)

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7月

およそ1300年もの間、静かにそびえ立つ正倉院正倉。その姿を間近に肌で感じた。
内部に足を踏み入れ、その歳月を支え続けてきた数多の柱や礎石に、心が震えた。
悠久の時に思いを馳せると、貴重な宝物を守り続けてきた光景が胸に浮かんだ。
正倉院は、東を向いている。
創建の昔より変わることなく、西に太陽が沈むころ、東の空からは満月が昇る。
2025年の初め、月の昇る方角から正倉院へ向けて光を投じてみた。
すると、校倉が鋭く浮かび上がり、影は漆黒の闇の中へ静かに沈み込んでいった。
その鮮明な明暗は、時を超えて新たな表情をもたらした。
かつて人々も、月光に浮かび上がるその姿をこうして静かに仰ぎ見ていたのかもしれない。
ーーーー瀧本幹也

書名|『正倉院』
著者|瀧本幹也 寄稿|藤森照信(建築史家) 
デザイン|原研哉 中村晋平(日本デザインセンター 原デザイン研究所) 
編集|森かおる(青幻舎)
判型| A4変形 / 上製本 ページ数|88頁(うち両観音8P×6)  
定価| 13,200円(本体12,000円)
ISBN|978-4-911557-00-6C0072  発行所|MTGallery.Inc

およそ1300年ものあいだ貴重な宝物を守り続けてきた正倉院。
暗闇の中に浮かび上がる堂々たるその姿をとらえた珠玉の作品群を一挙掲載。
A4変形/上製本/クロス装/ 88ページ(6か所の両観音ページ含む)/ モノクロトリプルトーン印刷

▼▼予約・購入▼▼
https://mtgallery.jp

■展覧会情報
本書はコラボレーションアーティストの一人として特別展「正倉院 THE SHOW」に参加することになった写真家・瀧本幹也が、特別な許可を得て宝物を守り続けてきた正倉院に向き合い、モノクロームで撮影した正倉院の姿をまとめた一冊となります。展覧会では写真集から厳選された写真作品5点が展示されています。

展覧会名|特別展
「正倉院 THE SHOW −感じる。いま、ここにある奇跡−」

【大阪会場】
https://shosoin-the-show.jp/osaka/

会期| 2025年6月14日(土) 〜 8月24日(日)
開館時間| 9:30 〜 17:00(※入館は閉館の30分前まで)
休館日| 火曜日(ただし、8月12日(火) は開館)
会場| 大阪歴史博物館
   大阪府大阪市中央区大手前4丁目1-32
主催| 大阪歴史博物館、「正倉院 THE SHOW」実行委員会
   (読売テレビ、読売新聞社、TOPPAN、角川メディアハウス)
監修| 宮内庁正倉院事務所


【東京会場】
https://shosoin-the-show.jp/tokyo/

会期| 2025年9月20日(土) 〜 11月9日(日)
開館時間| 10:00 〜 17:00(※入館は閉館の30 分前まで)
休館日| 会期中無休
会場| 上野の森美術館
   東京都台東区上野公園1-2
主催| 上野の森美術館、「正倉院 THE SHOW」実行委員会
   (読売テレビ、読売新聞社、TOPPAN、角川メディアハウス)
監修|宮内庁正倉院事務所

著者プロフィール

瀧本幹也 (たきもと・みきや)
1974年、愛知県生まれ。ポートレイトや静物など多様な被写体と向き合う中で培った経験と技術をもとに、独自の視点で捉えた作品は国内外で高い評価を得ている。広告写真やCM 映像の制作に加え、国内外での作品発表や出版など幅広く活動を展開。代表作に『LUMIÈRE』『PRIÈRE』『LAND SPACE』などがある。映像分野では、是枝裕和監督の映画『そして父になる』『海街diary』『三度目の殺人』、Netflixシリーズ『阿修羅のごとく』などで撮影監督を務める。

正倉院©️2025 瀧本幹也

正倉院©️2025 瀧本幹也

正倉院©️2025 瀧本幹也

正倉院©️2025 瀧本幹也

正倉院©️2025 瀧本幹也

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